トゲトゲしないで暮らしたい
今朝、犬散歩で小学校のグラウンド脇を歩いていると、
頭上から聞きなれない鳥の声がしました。
見上げると、グラウンドのフェンスの上に尾の長い水色の、
これまた野鳥にあるまじき姿の小鳥たちが4~5羽も。
インコ!!
家庭の鳥かごの中ではおなじみのセキセイインコです。
これはいったい・・・?
どこからか逃走したのが野生化して繁殖しちゃったとか?
しかし逃げた鳥同士が、そんなに都合よく出会えるものでしょうか?
一羽で電線などに止まっているのは見たことがあるんですが、
こんな群れになっているのははじめて見ました。
スマホを持って出るのを忘れたことをとても後悔しましたよ。
犬散歩ぐらいでしか街のなかを歩き回らなくなっていますが、
カメラを手にしていない時に限って「シャッターチャンス」に
出会ったりするものです。
おなじみの外来種のケシの花が満開な空き地で、花に埋もれるようにして
寝転んでいる黒猫を見かけたとき。
また、どこかのお宅の塀の上に、同じような色柄の猫が二匹、同じように
香箱づくりの状態でシンクロしてるのを見たとき。
小学校の頃通っていた今はなきソロバン塾の名前が入った交通安全看板を
路地で偶然発見したとき。
(次に通ったときは、なんと電柱ごと撤去されちゃってました!)
おお!とか。ほう!とか。へえ~でも。
心が緩むというかほどける瞬間ってのはいいもんです。
なんでもない景色にそれを見つけると嬉しいですよね。
それでなくても。
コロナコロナ、自粛自粛でなんだかなあ、な毎日です。
お国のリーダーさんたちに不満や批判をぶつけるのはもっともかも
しれないのですが。
要請が出ても休業しない店や、平気で遠出する人たちに向ける目の
なんとも厳しいこと、意地悪なこと。
自粛していない、ってことに敏感な「間違ったことは正すべき」という
なんだかトゲトゲした人たちが目に付きますね。
またマスコミが「ホラこんな不届き者がいますよ」情報ばかり流すから
ますます自粛(しないやつ)狩りみたいなことがはじまっちゃって。
もちろんこんな事態は一刻も早く収まって欲しいので、守るべきことは
きちんと守るべきだと思います。
陽性反応がでてるのに里帰りしちゃった女の子が批判の的になってますね。
まあ私も「おバカさんなんだなあ」とは思いましたよ。
こういう人はどうしたって出てくるんです。よその国みたいに罰則を設けたり
強制的に管理できないことには、残念だけどしょーがない。
でもネットで恒例の「晒せ」「制裁を!」みたいなのには・・・ねぇ。
いいか悪いかは別にして、なんだか寒々しいなという気がします。
こういうことを「楽しめる」人がいるというのも・・・なぁ。
こういうときだからこそ、トゲ抜きが必要です。
トゲトゲは、いじりまわせばもっと深く刺さるもの。
心に「とげ抜き地蔵のお札」をたくさん持ってる人が
勝ち組なんではないかと私は思うのでありますよ。
おいしいもの、きれいなもの、好きなこと、笑えること。
お札はそんなものの中に隠れています。
*「とげぬき地蔵のお札」とは。
そのお地蔵様のお札を煎じて飲めば、あら不思議たちどころに
体のトゲが抜けてしまうという・・・まぁお若い方は知らないか(笑)。
私の最新の「お札」はこの本。
日本全国の「雨の呼び方」が綴られています。
合間にある詩人の高橋順子さんの小文と、
佐藤秀明さんの写真が素晴らしいです。
ふとんに入って眠る前のひとときの楽しみとなりました。
かなり以前に出版された本なので、中古です。