ここで待ってます

喜怒哀楽のなぐり書きですが。

エンゼル・ハートの窓

昨夜は湿度が高かったせいか、菜々子が落ち着かなくなったので夜散歩にも行きました。出だしは「かー、めんどくさー!」なのですが、外に出てみると昼間とはまた違った雰囲気(そういえば若い頃、「ふいんき」と読んでましたよ)で結構楽しめます。

家やマンションなどの窓のあかりを見るのが好きだったりするのですが、前にも書きましたが今は遮光カーテンが主流なので、あかりが洩れる窓というのはほんと少ないですね。

で、そんな中に。

5~6階建てのそれほど大きくない集合住宅だったのですが、暗い窓が並ぶ中にポツンとひとつだけ、明かりのついた部屋がありましてね。そのカーテンの色が赤!真っ赤じゃなくてもっとくすんだ色だったのですが、ものすごく目立って、そこだけ妖しい、不思議な感じになってました。

おおこれはアレだ!エンゼル・ハートに出てきた窓ではないか!と妙にわくわくしてしまいました。

エンゼル・ハート」とは1980年代に作られたオカルト寄りのサスペンス映画です。何をやってもエロっぽく、魅力的だった絶頂期のミッキー・ロークが主演ですが、その禍々しい映像美が何よりも素晴らしく、いわゆる「怖い映画」の中では私的には一番だと思う作品です。その中に橙色の明かりがともった、換気扇が静かに回る窓というのが出てくるのですが、このシーンが大好きなんであります。その部屋のなかで何が行われているか、決していい想像なんかできない「嫌な感じ」。もうほんとに見事だと思うんです。

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探してたら、見つけました。まさにコレです。

https://www.youtube.com/watch?v=hgvYzRAe_pc

お描きになったもののようですが、映画でもこの通りでした。

この窓は上下に上げ下げする窓だったかと思うのですが、こういうのに感化されて、愛媛の家を建てる際に寝室の小窓は上下窓っ!と主張したのですが・・・。

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なんかこんな窓になってしまい、もうどうでもよくなったのか建てかけ時のこんな画像しか撮ってませんでした(笑)。

関係ないハナシですけど、愛媛のこの家ね、ほとんどの部分は大工さんがおひとりで作ったのですよ。実にシンプルな家で凝ったところは全くないのに、建て前から出来上がるまで7か月ぐらいもかかりました。依頼したのは地元の工務店さんなんですけど、時間はかかったけどすごく丁寧にやって頂いてよかったなあと。この窓はよくないけど・・・(笑)。

昔は家の前を通りかかっただけでも、ああここはお風呂場なんだなとか、台所なんだなというのがよくわかったものですが、今はそんな家は少ないですね。

私は特に、お鍋とか洗剤とかが並んだ「台所の窓」というのがとても好きなんですけど、そういうのもめっきり見かけなくなりましたねえ。キッチンも対面式とかがメインですもんね。私は台所に立っていて、目を上げたら窓があってというのに拘りたかったのでキッチンは絶対壁付けで!とお願いしたんですが、今はもうそういうのは流行らないんだそうですよ。そうかなあ、いいのになあ。窓から緑なんか覗いてたら最高なのになー。

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おまけ画像。昭和のお台所。なっつかし~ですねぇ。

ここはなんと撮影スタジオなんだそうですよ。よくできておりますな~。