ここで待ってます

喜怒哀楽のなぐり書きですが。

酒に酔い、歌に泣く

東京は朝から雨です。

まるで都民のやるせなさの涙のようですわぁ・・・だってねぇー。アレですものねえー。いろんなところから「あっち行け」にされてしまってなんともはや・・・。仕方のないことではありますが、どうなるんでしょうかこの先。

愛媛の夫も、近所の人から「奥さん帰ってくるなら気をつけたほうがいいよ」なんて脅かされてしまったらしく。何を気をつけるんだぁー、村八分?石投げられるのか貼り紙されるのかっ。いえいえ、お気遣いなく、大丈夫です。こんな状態じゃそもそも東京から出られませんから。もうおとなしく家に籠っておりますですよ、けっ。

で、ところで。

朝からですね、続けて人様のブログの中に自分の名前を発見してしまい、動揺しております。いえ、悪口とかではないのでありがたいことなのですが。

ひとつはお酒について、もうひとつは歌についての記事でありまして。

お酒と歌、というと頭に浮かぶのは、映画「駅」での倍賞千恵子高倉健のワンシーンです。北の果ての小さな居酒屋で、倍賞千恵子演じる店主の女がTVで(大晦日の紅白だったと思う)「舟歌」を聴いて「あたし・・これ好き」と呟くのです。

お酒と歌が絡むと、すべての人は「ワケあり」になりますな。まあ、ワケのない人生などあり得ないのですが。でも、おいしいお酒を頂くときは笑っても泣いても好きなようにすればいいのですが、「いい心持ち」にはなりたいものです。もともとお酒ってのはそうなるために飲むものですもんね。

歌も今のご時世の状況ですと、自らはっちゃけてマイクを握るよりも、しみじみとお気に入り曲に耳を傾けるのがいいかと思います。そのときの自分の心境で曲の流れや歌詞に感じる思いも違ってきますし。

曲のついた歌とは違いますけども、私の人生でのさまざまなワケたちをなだめてくれた歌があります。あの有名な小倉百人一首の中の「和歌」であります。

 

長らへばまたこのごろやしのばれむ
憂しと見し世ぞ今は恋しき

 

78番の藤原清輔朝臣の詠み歌です。

長く生きていれば、この今の辛さも後でしみじみ思い出すようになるのかな。だってあんなに切なかったあの頃を今はこんなに懐かしく感じるんだもの。

紺ねず風に訳してますが、まあこんな意味でございます。

はるか昔の時代から人間には悲しいことや報われないこと、恨みや憎しみが満載だったのであり、それが人生ってものでして。でもそんな昔の人が呟いた歌に、現代の私は優しくしてもらったのでありますよ。

時が流れて再びいやなこと悲しいことに出会ったとき、ああ昔のあのときだって耐えられたんだもの、今はそれも懐かしい思い出にできているんだから。だからきっとなんとかなる、そう思えたら少しは心が楽になる気がします。

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うっとうしい雨でも、気温が低いので快適そうな菜々子です。

オマイはお酒と歌にしみじみ感じいることはなくっても、お散歩とご飯を楽しめるならそれで幸せだね。ウンウンウン。