ここで待ってます

喜怒哀楽のなぐり書きですが。

そういう日。

むむ~。

なかなか更新できません。そんなこんなしてるうちに師走でございます。

 

今夜は「寝ない」と決めているので、苦コーヒー片手に書いています。

なぜ年甲斐もなくオールナイトなのかといいますと。

愛犬の菜々子がとんでもなく良くない状態だからなのでございます。

昨夜いきなり、呼吸がおかしくなったのです。心臓がフィラリアの虫野郎に痛めつけられていたせいで、咳込みなどは時々あったのですが、昨夜のはハンパない咳。

早速今日、朝イチで病院に駆け込んだのですが、先生が口をあけて舌を見ると血の気がない!!!!これは危険なチアノーゼだというんで酸素マスク装備。

レントゲン写真でも心臓がかなり肥大していて肺を圧迫しているとのこと。

先生は「今日は入院して酸素吸入をしたほうがいいかな」と言ってくれたのですが、そのあとにね・・・・・。

「ですが夜は無人です。容態が急変した場合は朝にそれをお知らせすることになりますが、よろしいですか」と。

それってつまり、朝来てみたら冷たくなってることもあるかんね、とそういうことなのでございますね。

点滴をされている菜々子を撫でながら、どうしようどうしようと考える私でしたが、そんなときに。先生が急患が来たのでと言って離れたんですね。まもなく隣の診察室から響き渡る大絶叫・・・・。

「いやーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」女性の声です。

「どうしてどうしてどうしてよ!ねえ起きてよ!いやよこんなの!!!!」

「〇ちゃん(名前)!今朝元気にゴハン食べたじゃないの!お散歩もしたじゃない!!」

「ねえ!目を開けてよ!死んじゃうなんていやあああああああああ!!」

 

げげげげっ。

な、なななんか大変なことが起きておりますよ。

点滴の様子を見に来てくれた看護師さんに、ちっさい声でおそるおそる聞いてみる私。

「あ・・の・・・お亡くなりになったんですか?」

看護師さんは目を潤ませながら、「ええ。間に合いませんでした・・・」と言うのです。

むむむ・・・・・・。

パーテーションで仕切られただけの隣室から響くやるせない嗚咽を聞きながら、私もまたべそべそともらい泣きをしていたのでした。

なんでこんなナイスタイミング(不謹慎!)で・・・。

明日の朝、今度はここで私が冷たくなった菜々子を抱いて大泣きするかもしれないというのに。

「先生、今日は連れて帰りたいです。最悪の場合でもやっぱりこの目で見届けたいですし、犬も家のほうが落ち着くでしょうし」

菜々子は注射を2本も打ってもらい、1時間ほど酸素マスクをつけて安静にしてから帰ってきました。酸素吸入をしましたらば、菜々子の舌はみるみる健康的なピンク色になってびっくりしました。

だけどこれは一時的なものなので、病院の紹介で犬用の酸素吸入器と専用のゲージのレンタルを申し込み、明日の午前中に届けてもらうことになりました。

けれど何の手立てもしない今夜は菜々子も私も苦しい勝負の夜を過ごさなくてはなりません。

狭くて小さな酸素吸入のゲージ(小型犬用しかないってー)でも、菜々子の呼吸が楽になるのは間違いないことです。けれどもどうしてもあそこでひと晩過ごさせるのはたまらなく嫌でした。

今も菜々子の荒い呼吸は続いています。傷んだ心臓がフル稼働しています。菜々子も苦しいと思います。それをそばで見ているのは何よりもつらい。だけどあの病院の誰もいない部屋での菜々子を案じながらひと晩を過ごすほうがずっとキツい。飼い主のエゴだと思われてもこの目で見守りたいんです。

明日・・明日までどうか頑張って欲しい!

苦しいながらもお魚の焼いたのは食べてくれたので、なんとか混ぜて投薬も完了しました。

菜々子は弱虫でヘタレですが、生命力はあると信じています。なんたって、「殺処分の危機」を乗り越えた犬ですもん。で、もっともっとおいしいもの食べて、この家で生きていくんだもんね。

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しかし、荒い呼吸がおさまって静かなときがあると・・・・。

 

冷や汗が湧き出まする・・・・。

 

と、そういう日だったのでした。

とんでもない日だ!!!

ちなみに酸素マスクを押し当てている私の後ろで、先生と看護師さんが旅立った子(ワンコでした)をきれいにして、ピンクのリボンをつけてあげていました。

さきほどまで号泣していた女性がきちんとお礼を言っていて、「よかったね、〇ちゃん」という言葉が聞こえたとき、私は鼻水と涙がダダ漏れ状態で、手がおろそかになってしまい、マスクのカップを菜々子の耳にあててしまっていたのでした。

 

頑張ってくれい、菜々子よ!