ここで待ってます

喜怒哀楽のなぐり書きですが。

癒しばっかりのワケがない

非常事態宣言発令中。

店舗などの休業要請も出て、自粛ムードどっぷりの週末です。

私なんぞはひとりだし、普段から自粛してるようなもんですけど、

さほど広くない空間に、子供たち(ダンナさん含む)と朝から晩まで

おこもりしなくてはいけない奥様方の心労はいかばかりかと・・・。

 

いくら大切な存在であっても、宝物であっても。

「そう思えなくなる」瞬間ってのは絶対にあるもの。あって当然。

幸い日本はまだ、外出したら罰則!みたいなことにはなってません。

ほんのわずかでも時間を作って、マスクの下に何か甘い飴でも含んで、

そのへんをちょっとひとりで歩いてみるとかどうでしょうね。

人けのない路地なんか結構面白くてオススメ。

都心でも春らしい花がいたるとこに咲いてますし。

ムカムカしたとき、自分癒しの方法をいくつか持つのってすごく大事。

 

さて「癒し」といえばこんな記事を見たんですけど。

maidonanews.jp

日本ってすぐ「欧米を見習え」とかドイツのシェルターがお手本だとか

なんだのかんだの言いますよね。

確かに海外の動物保護とか愛護の意識は立派だと思うところがたくさん

あるんですけども。

 

よく、クリスマスの時期なんかに、子供が親から貰ったプレゼントの

大きな箱をあけると、可愛い仔犬が出てきて子供が大泣きする、なんて

そんな微笑ましい動画を目にしますよね。

あれ、あんまり好きじゃないです。

だいたい生き物の入った箱を包装してリボンかけるってどうよ、と

私などは思ってしまいますが。

 

上記の記事もねぇ。

シェルターから引き取るんだからいいじゃない、なのかなぁ。

だけど「家にいなくてはならない状態」がめでたく解除になったとき。

どうなるんでしょね?動物も飼い主も不幸にならなければいいけど・・・。

 

私の愛犬は元保護犬なんですけど。

収容されてたのが茨城ってだけで、捨てられたのか、脱走しちゃったのか、

そんな経緯は全くわかりません。

首がくびれてしまうほど、きっちきちの小さな首輪をつけていたんだとか。

そんな首輪でも、菜々子の命綱になったんですね。

当時愛護センターでは、首輪つきの収容犬はHPに写真が載ったそうなんです。

そのため保護団体さんの目にとまることができたそうで。

 

私は、愛護精神から菜々子を引き取ったわけじゃないんです。

「かわいそうな子を一匹でも減らせるなら!」なんて使命感とか。

そーんな高尚な気持ち、ありませんでした。

犬と暮らすつもりはなかったですし、そもそもこのマンションはペット禁止。

なのにたまたま犬の里親募集なんてサイトを覗いてしまい、

更新もされずにずっと後ろのほうのページにいた菜々子を見つけてしまい、

よくわからないけど、目が離せなくなってしまい・・・。

ふんぎりがつかなくて、ひと月ぐらいはただ毎日眺めてるだけでした。

 

それでもある日、ふっとまるで天命を受けたかのように。

もーそれは今でも感心するぐらいにスピーディに行動に移しましたよ。

団体さんに申し込みを入れ、管理組合にかけあって一代限りということで

承諾を得ると、預かりしてくれていた郊外の家まで行って面会しました。

実はこのマンション、以前はペット可だったんですが苦情が多く、それで

禁止になってしまったんですね。なので犬猫のいる世帯は結構あったんです。

(今は、犬は菜々子しかおりません。肩身が狭い気も少々・・・)

 

菜々子はね。

拍子抜けするほど、手のかからない犬でした。

里親になる心得みたいな記事やブログなんかをたくさん読みまして、

「おっしゃあ!くるなら来い!」みたいな意気込みを持ってたんですが。

言われてもないのに、エレベーターでは隅できちんとお座りなんていう、

高度な「外ヅラのよさ」も発揮したおかげで他の住人さんとの軋轢もなく。

あっという間に10年以上が無事経過しました。

実に楽しかった、嬉しかった、出会えてよかった~ではあります。

 

その上で。

 

 

癒されたいからってだけで、犬猫と暮らすとかっていうのは。

 

私は反対です。

 

出会いの方法はどれだってアリだと思ってます。

ショップでも、ブリーダーさん経由でも。

保護犬が選択のひとつに加えられるのはすごく嬉しいことですが、

何がなんでも!とは思いません。

大事なのはその先の人間側の「責任」ってもんですよね。

 

確かにかわいいです。幸せな時間はいっぱい貰えます。

もーそれはむちゃくちゃ「癒される」ものです。

 

でもね。

 

お気に入りのラグの真ん中に盛大にゲーを撒き散らかされたとき。

カシミアのマフラーをただの毛糸のカタマリにされたとき。

泣きたいときにぎゅっと抱きしめたらきっぱり拒絶されたとき。

出かける前には必ず服に「コロコロ」をかけなければならないとき。

体調が悪くてもヨロメキながら散歩に行かなければならないとき。

(ギックリ腰やったときが一番キツかったですう~)

動物病院での支払いのたびに軽くなる財布を実感するとき。

そして何よりも。

ものを言えない彼らの具合が悪くなったときの心のどんより感の大きさ!

(どこが痛いの!?ゴハンいらないの?なんで震えてるのっ!?)

 

こんなとき、癒されてるなんて絶対、思えませんからっ!!!!

 

犬と暮らす幸福や癒しとかっていうのは。

膨大な面倒臭さやわずらわしさや心配ごととワンセットで。

いや、それらなしでは成り立たないものなんであります。

 

だからね。

お家にいてヒマだからとか寂しいからとか楽しみがないからとか。

そんな理由で犬猫を迎えてはイカンのよ!と。

私は言いたいのでありますよ。

 

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散歩コースにあるネコさんの里親カフェです。

「飾り窓」には魅力的なネコだんごが並ぶことも。

わかりずらいですがこの子は黄色と緑のオッドアイで、

すごくキレイなネコさんでした。

 

あー、ネコもかわいいなぁ。

いいなぁ。

 

 

いやいや、私の「癒し」(面倒も)は。

この菜々子で打ち止めとなりましょう。

 

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ね。

 

これは昨年の誕生日画像。生年月日が不明なので

3月3日に設定してます。一応オンナノコだから(笑)。