嫌いなものはきらいなのっ!
自分がお腹の中にしまっていることを、どこかの方が声を大にしてくれているのを見ると大変に爽快で、ちょっと嬉しくなるものですよね。おぉ!これはおともだちになって差し上げてもよろしいぞ!(何だそれは)とか思ってしまいます。
反対に何故だかわからないんだけど、私がもやもやとした違和感をもっている事柄に、多くの人が共感、応援、大絶賛をされているのを見ますと、あれれ・・やはり私の感覚ってどっかおかしいんだなと凹み、再びお腹の奥底にしまい込むのです。
結局、大勢のいる温泉につかってぬるぬるとしていたくはないのだけれど、さりとて熱すぎる湯や、もしくは冷水に浸れる勇気はないという、中途半端な奴なのですね。一匹狼は淋しくてめそめそするので、「私もそうよ」と言ってくれる人が3人ぐらいいたらなあとか思ってしまうのでした。
で。
以前働いていた職場に、中国人の女性がいましてね(御主人は日本人です)。日本人を配偶者にするということは、なみなみならぬ勇気が要っただろうと思うのですが(実際、お国の家族、親族には糾弾されて大変だったとか)彼女自身はなんといいますか、そこらへんの日本人女性よりこう、大和撫子的な雰囲気を持っていて、その上すごく愉快な人で彼女と働く毎日がほんと楽しかったものです。御主人の上海駐在が決まって、日本からは去ってしまいましたが、彼女にはいろいろなことを教えて貰いました。
簡単な中国語講座もね。好きだったのは「糟了(ツァオラ)!」という言葉。これはしまったぁ!とかアッチャー!とかいう意味です。商品の発注数を間違ったり、段ボールをひっくり返したりする度に「ツァオラぁ!」が店内のあちこちで聞こえたものです。
が。
彼女は大好きでしたけれども。
私、彼女のお国は好きではありません。
理由はまあ「とんでもない国だから」というのが一番なんですけどね。日本だってとんでもない部分は多々あるわけですけど、あちらはそのとんでもない度が群を抜いています。全く理解できないことがたくさんあるわけです。
例えば私をトラウマの淵に突き落とした「犬肉祭り」というもの。これは中国の郊外都市で毎年夏至の頃に行われるフェスタなのですが、まあ、夏バテ防止にワンコのお肉を食べるんですね。それはもうかまわないのです。よそのお国で誰がなにを召し上がろうと、あれこれ言うものではありません。ですが、問題はその召し上がり方、なのですよ。詳しく書くつもりは毛頭ないのですが、つまりは「痛めつけてからバラす(!)と肉がすんげいウマくなるんだぜぇ」とかいう・・ああもう・・そんな根拠も何もないような世迷い言のもとに行われる殺戮がもう。閻魔さま!こいつらまとめて地獄へ持ってって下さいまし!と叫びたくなるようなものなのです。
(犬猫好きな皆様は絶対に検索などなされませんように!ほんとにほんとにダメですよ!鶴が機織りしてる障子を開けるのとワケが違います。検索閲覧絶対禁止!)
出回ってる画像はフェイクだ、動物愛護団体が切り取って小細工したヤラセだ!という意見もあります。中国人だってあんなのには胸を痛めている、あれは少数の田舎者がやってるんだ!という声もあります。実際、お国からは「ああいう食べ方はやめてね。やったらしょっぴくかんね」というお触れが出たそうなのですが。
まあなんとかピースだの、PETA(悪名高い愛護団体。血が大好き)だのが小細工をするってのはそれもあるなとは思うんですけどさ。だけど全くの嘘八百ではないわけで。どーせ隠れてやってるんだろうよ、今でも!なんてついつい思ってしまうのであります。
それと、中国にもこういったことに大反対する愛護家の人がいましてね、自分で何百匹もの犬たちを食肉業者から買い取りまして、広い敷地内で保護しているという。それ自体は美談になりそうなことなんですけれど、まああの、所詮はそういう意識があまり進んでいない方々なので、不衛生な環境で、不衛生な犬たちを去勢などもせずに放っておくわけですから、あとはどうなるか推して知るべしなわけで。
で、菜々子を保護してくれた団体さんがですねえ、その方に深く感銘を受けたらしく、なんとかしてあげたいので、皆さん寄付をください~とか言ってくるわけなのです。
え。
なんか違うのでは?それはどうも・・いやはや・・・。
まあいいです、そのハナシは。(あ、またもやいやんなってきたらしいぞ!)
違和感をもつ、または嫌いになる、受け入れられないのにはそれなりの理由ってものがありまして。他人様がどう感じるのかはその方々のご自由にしてくださればいいことなのですが。私個人としましては。
やっぱり嫌いなものは、とことん嫌いです。
ええ、きっと「心の狭さ」からくるものなのでありましょう。改められるものなら改めてみたい、と思っております。
なーーーーーーんてねっ。
(映画「告白」のラスト風に。あれはインパクトありましたねー)
どうにも長文地獄からは抜け出せないようで、申し訳ありません。
ありがとございましたっ。
あ、寝ている犬の向こうにあるベランダの汚れは、菜々子の「お粗相」ではございませんよ。雨のしわざです。(一応犬の名誉のために。笑)
か細いながらも、ちゃんと竿に巻きついていくんですね。
元気に育ってくれたら嬉しいです。