思いは言葉に（笑）。

昔。

当時総理大臣だった小泉純一郎サンがですね。

全盛期だった歌姫の宇多田ヒカルと対面したときに。

開口一番「ずいぶんお稼ぎになられてますね」と言ったのですよ。

「お忙しいでしょう」でも「大ヒット飛ばしてますねー」でもなく。

そう言うか！？とビックリしたのでよく覚えています。

飲み屋さんなどで成功してる元同級生とかにね、羨望をこめながら

「お前稼いでんなあ～！」とか言うのなら違和感ナシなんですけど。

宇多田ヒカルがなんと返したのかは忘れちゃいました。

小泉サンはまあ、ああいう方だったので、思ったことをそのまま

口にしたのか、ちょっとヒネったことを言ってみたかったのか、

その辺はわからないですけどねえ。

少なくとも今の安倍サンは絶対そういう言い方はしないでしょー。

だいたいこの方は規格外の言葉はあまり使いませんし。

政治家の偉い先生方は、つまんないことを言っては上げ足をとられ、

退場していく人が後をたちませんが。

空気読まないとか、言い方そのものがヘタクソである以前にですね、

その妙な自信をどうにかすることが先決かと思います。

「俺様だからこんなこと言っちゃってもOK」みたいな。

何だよォ、マツコだって坂上だって言いたいこと言って人気じゃねぃか！

そう思われるかもしれませんけど、あれって案外、考えて組み立てて

計算して口に出してるような気がしますよ。

言葉の印象って「その人となり」に結構左右されちゃいますからねえ。

早いハナシが、許される人はどんな言い方したって許されるんです。

坂上某氏にそこまでの支持があるかどうかは？？？ですけど。

小泉サンは、髪も中身もベートーベンだったので、得しましたね（笑）。

思いを上手に言葉にできる人っていうのは素晴らしいです。

ものすごく羨ましいですねぃー。

私は夫（ちょっと何言ってるかわからないByサンド富澤）や、

菜々子がお世話になってる獣医の先生（腕はいいが口ベタにも

ホドがある）よりはまだ何とかなってる気はしてます。

ですが、言葉の選び方や使い方もよくないですし、そもそも

意味を取り違えていないですか？みたいなこともあったりして、

恥ずかしい失敗だらけです。

ブログを書く時も、赤ペン持ったちっちゃいオジサンがPCの前に

座っててくれないものかと、いつも思います。

「思いを言葉にする」ことでは、非常に迷惑といいますか、

腹立たしいことも時には起こります。

以前、菜々子を散歩させていたとき、自転車で通りすがった青年が

（いや、中年か。そうだオヤジだ、オヤジだったに違いない！）

犬に向かって「やあ、かわいいねえ」と言ったんです。

声がかかれば自然にそちらを見るじゃないですか、誰でも。

そしたら去り際に一言。「オバサンじゃねえよ！」

オイ！

んなこと言われなくたってわかってらい！

「あら、やだわ～お上手ねぇ」なんて頬染めたわけでもあるまいに！

怒ってみたところで、相手の姿は遠ざかる背中を残すのみ。

腹たつ～。なにさこの芋虫め！（ムッチリ体形に緑のジャージだった）

こんな時は自分に念力でも備わってたらなと思いますね。

（自転車転がすか、ブレーキかけて空中飛ばしてやる～！）

言ったもん勝ち的な、「思いは捨て台詞に」は非常によろしくないです。

「どけ！」とか「邪魔！」なども、私も心では思ったことがありますが、

言葉にする勇気はありません。

そんな言葉を投げて平気な人。初老以上の男性に多いような気が。

偏見とかじゃなく、スーパーなどで「ひとり荒れ」してるのはたいてい

こういったオジイサンなんですよ。私が見た限りでは。

それも相手は必ず店員さんや女性客。情けないなぁ・・・・。

人との温かい接触がないのだなと哀れに思いますが、こんな世の中。

自分が痛い思いをする覚悟がないなら、お口にチャックを。

（今なら絶対マスクを）

思いはできればやさしい言葉で。

久しぶりに部屋に生身の植物がきました。

くるくるネジネジしてるのは「ラセンイ」

葉っぱは「レインボーファン」

さて、鼠色の指、挽回なるか。