野暮な攻撃は最低の防御ナリよ(コロ助風味)
最近、やっと離れたところに暮らす夫がスマホデビューいたしましてね。んもう連日インストールって何だ、これを開いたら金をとられやしないか、あれはどうやるんだのこれは何するもんなんだだの、うるさいことうるさいこと。
電話やメールで説明するってのは、本体を見られないわけですからめちゃくちゃ難しいですね。最後にはふたりとも喧嘩腰でしゃべっております(笑)。
今って「説明書」くれないじゃないですか。夫はなんと本屋で指南書を買って来たらしいのですよ。しかし当然ながら理解できず(笑)。ショップでちゃんと「お教室」を開いてくれているらしいのだから、そこで教われと思うのですが、ガンコ爺さんの入り口にいる夫はたぶんそこでもモメるでありましょう・・・困ったものですね。
お年寄り向けの「らくらくスマホ」にすればいいのに、生意気にも私と同じXperia。それも最新のやつなんかにしちゃって。これはもう豚さんにナントカであります。
今夜もたぶんケンカ腰の「お教室」を開催しなくてはならないでしょう。あー、やだ。
さて。
TVでもネットのニュースでも毎日コロナ感染者数を披露するのに忙しいわけですが、最近はちょっとトーンダウンしてきたんでしょうか。もう皆ウンザリですし、今の暑さでは熱中症のほうが問題でもありますからねえ。
そんな中、マスコミなどでは「不埒なやつら」をそんなに標的にしたいのか、やれBBQをしていた若者グループが~、ゴルフをしてそのあと一杯やってたオジサンたちが~、集団感染をしちゃったよ~、悪いふとどき者たちが菌をまき散らしてるんだよ~、さぁ皆さん怒りましょうといった感じに煽ります。
いやさあ。
私だってこんな時期に飲んで騒いでツバとばして、うらやまし・・・もとい、分別ないなあって思いますよ。
だけど。
もうこういう攻撃、批判、「この人たちが悪なのよ」みたいなの、お腹いっぱいなんですよねえ。
人間ってこんなものでしたっけねえ?
誰かを攻撃することで、自分の不安やささくれた心をなだめるみたいなのって、私にももちろんありますから否定はしませんが、ほどほどにしときませんかね。
いやな思いって、ここまでっていうラインを引いとかないととことんまで暴走するもんです。そこに一線を引けないとほんとうに「攻撃するべき悪い奴」よりもいやな奴になってしまいそうな気がします。
で。
唐突ですが、私のだーいすきな映画「アメリ」。
主人公のアメリ・プーランもいろいろなものを自分の中に抱え、おまけにまあ一般からはかけ離れた思考をもつ女の子です。
弱さや孤独を空想でなぐさめ、時には思い切った攻撃に出る(留守宅に入って細工をするとか・・犯罪?)のですが、隠れてしているにも関わらず、卑しさがありません。これはアメリ自身がとっても魅力的な女の子に描かれているせいもあるのですが。
口角があがりすぎの「いたずらな口元」がとっても可愛いのですよ。
チコちゃんヘアも赤色のお部屋もすべてがキュートなのであります。
アメリの「攻撃」は自分で練りに練ったもの。彼女ならではのものなんです。決して「誰かがやってたから便乗しちゃえ」ではないところが野暮で卑怯にならない理由かと思うのですね。
巷が煽るから乗せられるなんてのは、カッコ悪いではありませんか。
私は本でも映画でもなんでも、気に入ったものは何回でも読んだり観たり手に取ったりします。そうしてどんどん好きが溜まっていくのです。そういう瞬間はなんだかとっても嬉しい気持ちになるんですねえ。
好きなものはちょっとずつ、できれば毎日溜めていきたいもんです。
反対にいやなものはなくなりはしないけど、お腹の底に静かに澱ませておくのですよ。いつか騒ぎだしたり、ぐつぐつ沸騰することはあっても底にあるだけなら溢れないし。
まわりの騒ぎにつられて「最低の防御」をくり出すことは避けたいものだとつくづく思うのであります。
朝ごはんをしっかり食べる、ってのも案外「いやな心」の重石になるかもしれません。お腹が満たされると、誰かを攻撃したいとかあんまり思いませんもんね。
今日も暑くなりそうです。
水分しっかり。ごはんもしっかりで乗り切るといたしましょう。
ありがとございました~。